こんにちは。一宮花です。
神聖幾何学マルセイユタロットリーディングをしている時に、
ギリシア神話と絡めてお話しすることがあります。
22枚の大アルカナそれぞれが星座・惑星・エレメントに対応しています。
ギリシア神話は、小さな頃に聞いたのか、それとも大人になってからプラネタリウムで聞いたのか記憶に無くても、
ほとんどの方が「何となくどこかで聞いたことがある」、「知っている」から不思議です。
知らなくても、お話しさせていただくと、今の状況を表していたり、直感的に伝わりやすく感じます。
この「太陽」のカードもそうです。
「太陽」はほぼすべてのカードで「成功」や「幸福」そのものを表しますよね。
ただし、魚座の神話を知ると、この「成功」は、単純に言葉にできない
楽しいだけではなく、相当の苦労や心労の重みを感じる「成功」なのです。
「成功」そのものの本質を表しているのですね。
平穏無事な中、一足飛びに辿り着いたのではないとわかります。
荒波や様々なアクシデントを乗り越えて
「やっとここまで来れたね!」と、
お互いを労っている二人の姿に、このカードが開かれた瞬間
魚座の神話を思い出し、これまでのご苦労を乗り越え、今目の前にいらっしゃるのだといつも感動しています。
このカードには「針の目を通り抜ける」という意味もあります。
平和だった日常から一瞬にして暗闇に放り出され、濁流の中を泳ぎ、
流れに飲まれそうになりながらも必死に何とか川岸に辿り着いた姿がこのカード。
この神話を知ってからは、遠い存在だった魚座がとても身近に感じられるようになりました。
ギリシア神話では、美の女神アフロディーテと息子エロスの物語。
オリンポスの神々はある日、川のほとりで宴会をしていました。
皆それぞれに寛ぎ、楽しんでいました。
アプロディーテとエロスは川の近くを散歩しているところでした。
すると突然、怪物テュポンが現れ神々に襲いかかってきました。
神々は驚いて動物の姿に化けて逃げていきました。
その時、アプロディーテとエロスは魚に化けて川に飛び込み逃げたのです。
この時、離れ離れにならないようにお互いの体を紐で縛りました。
この時の姿がうお座のモデルとなったと言われています。