父は今年米寿です。
昨日の記事を書いたときには、ドキドキしていましたが、共感してくださる方が予想以上に多く、とても嬉しかったです。
リクエストいただいたので、今回の父のエピソードをもう1つ。
毎月古川の病院で一緒になる〇〇巧さん。
栗駒にある天然温泉宿泊施設へ行く道中、「巧さんの家へ寄って行くから」と父が言います。
私が運転手です。
ナビに入れようと思い、「住所は?」と父に聞くと「もんじゅへ行けばわかるから。近くに行ったら人へ聞けばすぐにわかるから。」と言うのです
家族全員「わかるわけないじゃーーーーん」と口を揃えて叫びました
娘は「おじいちゃんが聞くんだね
」と鼻息荒く念押し。。。
近くまで行って、観光施設にある周辺地図を確認すると、「文字」という言葉が飛び込んで来ました
あぁ、「もんじゅ」ではなく「もんじ」ね
と、文字目指して車を走らせると、今度は「二つ水車が並んでいるところの近くだって言ってだなー」と父がつぶやきます。
そうして車を走らせていると、父の言葉通り水車が二つ並んでいる場所へ辿り着きましたそして、その奥にある家へと細い道を入るように父が言うのです。
みんな、「こんな他所のお家の敷地に勝手に入れないよー。」とぶーぶー言いながらも、「いいがら!!都会と違うんだから
」と父が怒鳴るので、そのまま奥にある家を目指しました。
着くと、「家の人に聞いてこい」と一言。
えーーー
娘がフォローしてくれました。
「おじいちゃんが聞くってさっき言ってたじゃん。」
すると父はさらに大きな声で「腰痛くながったら、俺が行ぐのだ。行げねがら、頼んでるのだ」と。。。
勇気を振り絞って、チャイムを鳴らす私です。
すると、一人のとても可愛らしく、あったかい笑顔のおばちゃんが出てきてくれました。
「こんにちはー!すみません、〇〇巧さんのお宅はどちらでしょうか?」とおそるおそる聞いてみます。すると、「巧さんの家は、あの青い屋根の家ね。見えるでしょ?あそごだよー。」と指を指して教えてくださいました。すぐにわかっちゃった
おばちゃん、本当にありがとうございます
地図も電話もなしで、「文字」と「二つ水車が並んでいるところの近く」とお名前だけで辿り着けました田舎って素晴らしい
「行ける!!」と思ったら行けるんですすごいなー!!
父の無茶ぶりは、今回に限ったことではありません。けれども、そんな無茶振りも、私は出来る限り精一杯応えたいといつも思っています。無茶振りを達成したときの喜びと、その道中も毎回面白く、楽しいんです。一生記憶に残ると思います。
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